【競馬格言検証】長距離の逃げ馬、短距離の差し馬
こんにちは!府中競馬研究所の所長、ファフナー川原です。
今回は、かなり昔からある競馬の格言
「長距離の逃げ馬、短距離の差し馬」
をデータを基に検証して参りたいと思います。
どういう意味?
通常、長距離レースは、道中スローペースになりやすく、前残りの競馬になりやすい。
逆に、ハイペースになりやすい短距離では、差し・追込が届きやすい。
という理論であり、
長距離は逃げ馬を購入し、短距離は差し馬を購入しましょう!
というような内容のようです。
過去5年のデータで見てみる
早速2019年から2015年の過去5年データを見てみましょう!
<条件:2019年~2015年、中央、芝、逃げ馬>
距離 | 勝率 | 連対率 | 単勝回収率 |
1000m-1300m | 21.7% | 36.0% | 220% |
1400m-1600m | 14.2% | 24.9% | 189% |
1700m-2000m | 12.5% | 22.8% | 163% |
2100m-2400m | 11.3% | 22.3% | 159% |
2500m- | 9.3% | 16.7% | 125% |
あれ?おかしいですね。
距離が延びれば延びるほど、逃げ馬の成績が悪くなっていますね。
しかも、回収率で言っても、距離が短ければ短いほど、回収率がいいですし、
なんといっても、全ての距離において単勝回収率が100%を超えているではないですか!
既に、この格言は当てはまりませんが、せっかくなので、差し・追込についても、見てみたいと思います。
<条件:2019年~2015年、中央、芝、第3コーナー時点で10番目以降を走っている馬>
距離 | 勝率 | 連対率 | 単勝回収率 |
1000m-1300m | 3.1% | 6.6% | 46% |
1400m-1600m | 3.0% | 6.6% | 38% |
1700m-2000m | 3.1% | 6.3% | 32% |
2100m-2400m | 4.1% | 7.6% | 42% |
2500m- | 3.2% | 6.8% | 33% |
え~~~~~!!
差し馬って勝てないんですねー。
どの距離も、成績も回収率も低い低い!
距離に関係なく一定の低い水準となってますね。
結論
「長距離の逃げ馬、短距離の差し馬」
「競馬は逃げ馬」
っていっても、最後の直線で差しが届いた時が、一番興奮するんですけどね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません