無観客が与える競馬への影響

こんにちは。府中競馬研究所でいつも競馬研究を行っております。所長のファフナー川原です。

新型コロナウイルスの影響により、現在「無観客競馬」が開催されております。

3,4,5月は、「オークス」「ダービー」と言った競馬の代表レースともいえるレース開催時期であり、

そのシーズンに生で競馬が見ることが出来ないというのは、関係者およびファンにとっては痛手です。

しかし、無観客での開催が出来ているということは、大変ありがたいことですね。

競馬ファンの皆様には、応援の意味も込めて、ガンガン馬券を購入しましょう!

無観客がもたらす影響

3,4,5月のレースを見ていると、あることに気が付きました。

それは

「ガチガチのレースが多くないか?」

オークス、ダービーの両方で「無敗二冠」が達成されたことは大変うれしいことですが、

無敗二冠ってのは、そもそもめったに起きないことです。

それが、牡馬・牝馬の両路線で達成されるなんてことは、今後ないんでは?なんて思っております。

それで、ある仮説が立てられます。

「無観客効果により、競走馬の能力がそのまま競走結果に反映されやすい」

という仮説です。

観客がいると、競馬場が大変盛り上がり、騎手をはじめとした関係者もやる気が出ます。

その反面、パドック時やファンファーレ時などの声援は、繊細な馬にとって大変なストレスを与えてしまいます。

また、無観客の場合、騎手も変なプレッシャーを感じず、伸び伸びと騎乗することが出来るのではないのでしょうか。

そこで今回は、2020年の3~5月のデータと、過去5年の3~5月のデータを比較してみました。

人気無観客時
(勝率、連対率)
過去5年
(勝率、連対率)
1番人気33.4%52.7%30.8%49.7%
2番人気17.7%、36.0%19.3%、37.2%
3番人気14.1%、28.9%13.5%、28.1%
4番人気 8.5%、19.3% 9.6%、20.9%
5番人気 6.3%、15.4% 7.8%、16.5%
3~5月の人気別勝率

やはり、観客ありの時と比べると、1番人気の勝率・連対率が格段に上昇しております。

これをさらに、重賞に絞って見てみると

人気無観客時
(勝率、連対率)
過去5年
(勝率、連対率)
1番人気38.1%52.4%28.6%48.5%
2番人気19.0%、40.5%17.3%、34.2%
3番人気11.9%、21.4%13.3%、26.0%
4番人気 9.5%、26.2% 9.7%、21.4%
5番人気 4.8%、11.9% 9.2%、15.8%
3~5月の重賞の人気別勝率

なんと、1番人気の勝率は、約10%も上昇しております。

無観客時の平均勝率と比較しても、重賞に限れば、約5%も上昇しており、1番人気の好走確率が非常に高いことが分かります。

皆様もこのデータを参考に

無観客ならではの馬券購入をしましょう!